BarTenderは、処理時間を大幅に短縮しながら、Moinsa社の家具の品質サイクルを完成させるのに役立っています。

Moinsa社は、50年以上にわたって業務用および技術用機器の設計、製造、設置を行ってきたスペインの会社です。同社は、小売、ホテル・レストラン、美容・健康、食品、DIY、オフィスの各分野に機器を供給することで、世界10カ国で500社以上のクライアントの商業スペース、オフィス、研究室の改善を支援しています。

Moinsa社は最近、RFID（無線自動識別）ラベルを使用した商業オフィスのクライアントのプロジェクトを開発しました。家具はアセンブリが必要な状態で顧客に出荷されるため、梱包やラベリングにおけるエラーの排除を目指していました。

起こりうるエラーを修正および軽減するプロセスの一環として、Moinsa社は、家具の注文の出荷において、BarTenderソフトウェア統合を使用したRFIDシステムを導入しました。

課題：

部品が多い製品において出荷エラー率を低減する

Moinsa社のプロセスで最も重要なことのひとつは、各ユニットに正しいキットアセンブリを提供することです。今まで、このプロセスは手作業による検証に依存し、毎日約50件の出荷を処理していました。それぞれ出荷される製品には、20～40種類の部品が含まれていました。Moinsa社のマネージャーは、出荷の約25％でヒューマンエラーが発生していることを発見しました。これは容認できないほど高いレベルであり、早急な改善が必要

Moinsa社は、この問題の解決策としてRFIDタグの利用を検討しました。その結果、同社は、完成品を構成する各部品に付随する従来のバーコードラベルにRFIDチップを統合することにしました。

解決策：

RFIDスキャンによるヒューマンエラー対策とプロセスの迅速化

Moinsa社は、監査可能なRFIDタグソリューションがこのプロジェクトの成功への最良の道であると結論づけました。Moinsa社は、RFIDソリューションの設計と管理にBarTenderを採用しました。

このソリューションは、Moinsa社のオペレーターがSAPシステムと連動してスキャニングデバイスを使い、製品のバーコードを読み取り、その製品にRFIDタグを印刷することから始まりました。

RFIDタグは、工場チームが出荷品を構成するすべての部品を識別するのに役立ちます。例えば、ハードウェアの場合、検証プロセスはこれらの部品が入った袋の重量を使用して行われます。

各パッケージのすべての部品が梱包されると、パッケージは、梱包された各パーツを読み取るアーチの下を通過します。その後、RFIDタグは、各作業指示書と照合しながら、内容が完全で正しいことを確認します。異常が発生した場合、システムによってアラーム信号が送信され、再検査と修正を行うことができるため、出荷の品質が保証されます。

BarTenderの自動化技術とZebraの印刷ハードウェアをRFID読み取りアーチと組み合わせることで、システムは1分間に最大400枚のラベルを読み取れます。Moinsa社は現在、各タグの再確認の読み取りをわずか8秒で行っています。

出荷ミスをほぼゼロにすることで、Moinsa社は返品や払い戻し、顧客への部品の再発送を大幅に減らし、同社の収益を押し上げました。また、BarTenderのソフトウェアとRFIDシステムは、Moinsa社作業員のパフォーマンスを最適化しています。以前は、パッケージ1つにつき作業員あたり5～10分かかっていた検証作業が、現在では8秒以内で済むようになりました。

このプロジェクトの成功は非常に心強いもので、同社は現在、倉庫のデータベースにこれらすべてのさまざまな入力を直接記録するモバイル受信システムの開発を検討しています。