BarTenderのラベルデザインおよび印刷ソフトウェアは、Oracle E-Business Suiteと統合され、グローバルERPプロセスの統一を実現するとともに、FDA要件を満たし、独自のラベルフォーマットを大幅に削減します。

ある多国籍医療機器メーカーは、Oracle E-Business SuiteとSeagull Scientific社のラベルデザインおよび印刷ソフトウェアBarTenderを統合し、サプライチェーンプロセスの合理化、法規制遵守とシステムセキュリティの向上を実現しました。

課題

この医療機器メーカーは、有機的成長と合併や買収の結果、統一も十分なサポートもされていない複数のERPとラベリングシステムを運用していました。Oracle E-Business Suiteの導入によりERPプロセスを統一する一方で、ラベリングシステムが再評価されました。主なビジネスドライバーは以下の通りでした。

• ローカルでセキュリティ保護されていないデータストレージから、メインデータとしての信頼できる単一ソースへの移行
• 医療機器のラベリングに関する米国FDAのUDI（Unique Device Identifier）規制に準拠する必要性
• サービスおよびメンテナンスされるユニークなラベルフォーマットの総数の削減

アプローチ

新システムはBarTenderソフトウェアとOracle E-Business Suiteを統合しています。

メインデータのソースとしてOracleを使用し、Oracleのネイティブ印刷プロセスを活用してXMLをBarTenderに渡し、BarTenderはデータをFDA準拠のラベルに変換します。この新しいシステムには、最適化されたラベルテンプレート、再利用可能なラベルコンポーネント、バージョン管理、完全な冗長アーキテクチャが含まれます。BarTenderは、レガシーシステムからの入力も処理できるように構成されたため、Oracle E-Business Suiteへの移行中も生産を中断することなく継続できました。

結果

試験運用と初期展開は1カ所で行われ、1週間以内に完了しました。試験運用の成功後、このメーカーのOracleベースのBarTender駆動型ラベリングシステムは複数のデータセンターにデプロイされ、世界中の施設でコンプライアンスラベリングプロセスを管理しています。

新しいラベリングシステムにより、同社が維持する必要のある独自のラベルフォーマットの数が劇的に減り、ラベリングにおける正確性と規制コンプライアンスは向上し、同社のERPシステム全体で規制情報を安全に取り扱えるようになりました。